fc2ブログ

1年目の振り返り

こんにちは
Class of 2012のS.Tです。

現在、MBAの1年目が終了し、クラスメイトも旅行に出たりインターンシップに参加したり、思い思いにそれぞれの貴重な夏を過ごしているようです。

この1年を振り返ると、つくづく、貴重な経験をしたな、という感想が頭に浮かびます。
40度を超える気温の中、泊まる宿も見つからず教会の敷地にある施設に泊まらせてもらった昨年の夏。
英語での会話もままならぬ中、初めて他の国の人とプロジェクトに参加し、苦闘しながらもプレゼンを終わらせた時の達成感。いずれも忘れられない瞬間です。

文化の壁を感じることもありましたが、それよりもむしろ、文化の違いに関心を持ち、お互いに学びあうというプロセスを経てきた1年間だったと思います。何度も繰り返されるチームアサインメントでは、MBA生活を支える友人たちも出来て、彼らに自分を理解してもらうためにも、自分を表現することの大切さと喜びを一層感じることが出来たように思います。

そして、この1年で印象的だった事は、アメリカに息づく職人たちの心意気です。
パソコンが壊れたと持っていけば、恐らく読むことも不可能であろう日本語用キーボードを操って、解決するまでお昼御飯も食べずに格闘してくれるIT-ガイ、自転車がパンクしたと持っていけば、指先を血だらけにしながらも、素手で、たった1ミリにも満たない針をタイヤから探して直してくれる自転車修理工、そして喉が痛いと病院に行けば、あたかも個人専用のコンサルタントの様に細かく診察してくれる医師。

金融危機以降、アメリカ経済は、悪い意味での資本主義の代表として言われることも少なくないと思いますし、リーマンショックの教訓を踏まえているとはいえ、やはりMBAは、そうした資本主義の学校であることに違いはないのだと思います。理論を学ぶ場所と分かりつつも、どこか、現実の世界から浮いている様な感覚も持つ中で、こうした職人たちは、何が、このアメリカをここまで押し上げたのか、という命題に対する解答を雄弁に物語ってくれる様に思います。

南部アメリカ、ナッシュビル。ここには、アメリカの原点を描写する点景が広がっています。
ここで過ごした1年は、自分に大きな自信を与えてくれましたし、自分の価値観にも大きな影響を与えてくれたと思います。

何が世の中を動かしていく原動力なのか、何を見失ってはいけないのか、基本的だけど大切で、だけど見失いがちな事を彼ら職人たちやクラスメイトから学ぶ事が出来ました。この経験を、これからのMBA1年、そして今後の人生に活かしていきたいと思い、この1年の総括を終えたいと思います。
vandyowen
Posted byvandyowen

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply