Ethics in Business
2008年11月17日 公開
Class of 2009 Hです。
当校ではEthics関連科目がコア科目の1つとなりました。今回、私が受講中のEthics in Businessについて紹介します。Ethics(=倫理)は日本ではなじみの薄い概念ですが、米国では数年前に粉飾決算で破綻したEnronやWorldcom事件、最近では公的資金で救済する金融機関のトップが巨額のボーナスを貰っていたことの報道などを契機に、Business Ethicsが注目を集めています。
さてここで問題です。「親しい同僚が会社の物品を時々持ち帰ることに貴方は昨日気づきました。今日会社に到着したとき、上司が貴方を呼び出しました。上司いわく「会社の文房具等を誰かが持ち帰っているとの噂があるが、誰だか知っている?」さて貴方はどのように返事しますか。正直に言えば同僚は解雇されます。知らないといえば上司に嘘をつくことになります。
授業では百家争鳴状態。最初に口火を切ったのは弁護士のJ君。「真実を言うに決まっているだろ。その同僚が横領したんだって。」うーん。予想通り。でもこれで終わったら議論にならないよな。。と思った瞬間、いつも最前列に陣取っているB君が「友達を売る気か?宣誓もしていないのに、正直に答える義務ないだろ。横領とかいっても程度問題。文房具の持ち帰りなんて大した問題じゃない。」と猛反論。その後、自分にも喋らせろとばかりに他のクラスメイトから挙手があり、「上司の前では知らないといっておき、後で同僚を説得して自首させる」「正直にいう。横領したやつは自分でその責任をとるべき」「私が報告したことをその同僚が知ったら報復してくる恐れあり。だから会社のしかるべき部署にまかせる。」「その同僚との親しさにより対応を変える。」「質問のニュアンスから考えると、上司の真の意図は私の倫理観を試すことにある。正直に答えるべき。」等々。
この科目はファイナンス等と異なり確立した答えがありません。扱うテーマは個人の倫理観や価値観に深く関連するため、授業中は各人の本音が出やすく必然的に熱い議論が交錯します。アメリカ人の倫理観を生で実感できる科目として結構楽しんでます。
当校ではEthics関連科目がコア科目の1つとなりました。今回、私が受講中のEthics in Businessについて紹介します。Ethics(=倫理)は日本ではなじみの薄い概念ですが、米国では数年前に粉飾決算で破綻したEnronやWorldcom事件、最近では公的資金で救済する金融機関のトップが巨額のボーナスを貰っていたことの報道などを契機に、Business Ethicsが注目を集めています。
さてここで問題です。「親しい同僚が会社の物品を時々持ち帰ることに貴方は昨日気づきました。今日会社に到着したとき、上司が貴方を呼び出しました。上司いわく「会社の文房具等を誰かが持ち帰っているとの噂があるが、誰だか知っている?」さて貴方はどのように返事しますか。正直に言えば同僚は解雇されます。知らないといえば上司に嘘をつくことになります。
授業では百家争鳴状態。最初に口火を切ったのは弁護士のJ君。「真実を言うに決まっているだろ。その同僚が横領したんだって。」うーん。予想通り。でもこれで終わったら議論にならないよな。。と思った瞬間、いつも最前列に陣取っているB君が「友達を売る気か?宣誓もしていないのに、正直に答える義務ないだろ。横領とかいっても程度問題。文房具の持ち帰りなんて大した問題じゃない。」と猛反論。その後、自分にも喋らせろとばかりに他のクラスメイトから挙手があり、「上司の前では知らないといっておき、後で同僚を説得して自首させる」「正直にいう。横領したやつは自分でその責任をとるべき」「私が報告したことをその同僚が知ったら報復してくる恐れあり。だから会社のしかるべき部署にまかせる。」「その同僚との親しさにより対応を変える。」「質問のニュアンスから考えると、上司の真の意図は私の倫理観を試すことにある。正直に答えるべき。」等々。
この科目はファイナンス等と異なり確立した答えがありません。扱うテーマは個人の倫理観や価値観に深く関連するため、授業中は各人の本音が出やすく必然的に熱い議論が交錯します。アメリカ人の倫理観を生で実感できる科目として結構楽しんでます。