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MBAインターンシップ就職活動について

初めまして、Class of 2022のRSです。

Owenは2学期が終わり、8月から始まった私のMBA生活も、あっという間に4分の1が過ぎました。MBA受験生の皆様は、受験の佳境だと思いますが、最後まで諦めず、ご自身にとって最高の結果を勝ち取ってください。

さて本日は、インターンシップ就職活動について記載したいと思います。

私費MBA生である私にとって、ポストMBAにつながる、各校の夏季インターンシップ獲得状況は、学校を選ぶ際にとても重要なポイントでした。一方で、OwenのようなTOP20校に進学した学生の、生の就職活動体験・情報を手に入れることは難しく、就職活動という軸で各校を比較する際に、とても苦労した記憶があります。

今日はそんな過去の私の経験も踏まえ、インターンシップ就職活動の経験で感じた3つのポイントを共有させて頂きたいと思います。是非、この記事を参考にし、Owen進学時のインターンシップ就職活動のイメージを描いて頂ければ幸いです。


① 日本人留学生の一般的な1年目インターンシップ就職活動について
2020年も例年のごとく、基本的には下記の2つの戦略に分かれました。

A. 「日本人カードをフル活用したインターンシップ就活」戦略
1つ目の戦略は、毎年11月前後に米国・ボストンで開催されるキャリアフォーラム、通称ボスキャリをメインとする「日本人カードをフル活用したインターンシップ就活」です。この場合、主にターゲット企業は日本の企業、または在日外資系企業となり、基本的には、夏季インターンシップの実施場所は日本となることが大多数を占めます。

一方、ボスキャリでMBA生を採用する企業はあまり多くはなく、限られた席を、日本語・英語が話せるMBA生同士で争うこととなり、なかなか熾烈な競争になります。また、2020年は、COVID19の影響で、ボスキャリがオンライン化したことに伴い、実際は米国だけでなく世界中の学生が集うことになり、結果的に競争が激化したように感じました。

B. 「現地化したインターンシップ就活」戦略
2つ目の戦略は、現地の学生と共に、米国のインターンシップに挑戦する、「現地化したインターンシップ就活」です。この場合は、主にターゲット企業は在米企業、インターンシップの実施先も米国内となり、現地の学生と競争・協業しながらの就職活動を行います。また、米国の就職活動を知り尽くしたキャリアセンター(Owenでは、CMCと呼ばれています)からの手厚いサポートを受けることができ、彼らと共に選考を進めていくことになります。

一方、米国では数多くのMBA生向けのインターンシッププログラムが用意されており、圧倒的に、1つ目の ”ボスキャリ” 戦略よりも多くの可能性を得ることができます。

ただし、日本人留学生として気を付けないといけないことが、以下2点あります。

まず1点目は、多くの会社がインターンシップ応募時に、米国での就労ビザ保有を条件としており、実際に留学生が応募できる企業は限られる可能性があるということです。うまくビザのスポンサーをしてくれる企業を探せるかどうかが、試金石になります。

また、2点目は、日本人として現地で就職活動をする際のメリット・デメリットを、事前によく理解する必要があるということです。言うまでもありませんが、ネイティブの学生と肩を並べて就職活動を行うことになります。様々な意味で、自身の日本人としての強み・弱みに直面することになり、それをいかに昇華するかが重要になります。

上記でご紹介した2つの戦略は互いに補完関係であり、両者の選択のウェィト付けに、絶対解はありません。どちらも一長一短があり、個人的には、それぞれの戦略を試し、進捗状況を見極めつつ、それぞれにかけるウェイトを臨機応変に変えていくのがベストかと思っています。


② TOP20校でのインターンシップ就職活動について
続いて、TOP20校の就職活動についてです。留学に来る前は、就職活動という点でTOP10校とTOP20校にどの程度の差異があるのか、正直、測りかねていました。ただ、本年のインターンシップ就職活動を経験し、朧気ながら輪郭を描くことができたので、下記に、現在の理解について、虚心坦懐に共有させていただきます。

結論から言うと、TOP10校とTOP20校において、インターンシップ就職活動については、ほとんど差異はないということです。もちろん、TOP5以内に入るMBAでは、ある程度のファストトラックが存在する可能性は否定できません。ただしその場合であっても、「TOP20校の学生に全くチャンスが回ってこない」ということではなく、インターンシップへの就職活動という意味では、TOP10校と全く遜色ないと感じました。特に、上記した「現地化インターンシップ就活」を行った場合は、全く問題なく就職活動ができると考えます。さらに、個人に力があれば、このTOP5校との差異は、簡単に乗り越えられると感じました。


③ Owenでのインターンシップ就職活動について
さて、最後に、一番大切な、Owenでの就職活動についてです。本年のインターンシップ就職活動を通して感じたことは、「Owenは、日本及び米国をターゲットにした就職活動に対して十分に対応できる素地があり、非常に高いコストパフォーマンスを誇る」というものです。

Owenの大きな特徴として、8月中盤より授業が始まり、その授業の内容が直接、就職活動の準備に活かせる内容になっていることが挙げられます。他校の9月中盤から授業スタートと比べると、圧倒的な時間的な優位性を得ることができます。

また、CMCと呼ばれるキャリアセンターも様々な知見を持っており、かつ一人一人に対する丁寧なサポートを行う体制が整っており、とても心強いパートナーになってくれます。

さらに、Owenの一番の財産は、やはり、全米・全世界にあるアルムナイネットワークです。特にこのつながりのありがたさは、こちらに来て強く実感しました。Owen及びVanderbiltの卒業生が、強い母校愛を持っており、後輩に対して、協力を惜しまないという伝統があり、本当に心強いです。もちろん他校にも、ある程度の強靭なネットワークはあると思いますが、Owen・Vanderbiltのネットワークは、南部の名門校として長年脈々として培われたものであり、異彩を放っています。

最後に、上記より些末なことかもしれませんが、意外に重要なポイントとして言及しておきたいのが、歴代の私費日本人学生の先輩方の存在です。近年、日本人私費学生の入学が続いており、さらに私費学生の先輩方が就職活動においても素晴らしい実績を残されています。その結果、日本市場を含めた様々な就職活動の知見が蓄積されつつあり、この点も、今後入学される皆様の大きなメリットになると思います。

少し長くなりましたが、インターンシップ就職活動という点について、①日本人留学生の全体的な戦略②TOP10校とTOP20校との差異、そして③Owenのインターンシップ就職活動の3つの観点から説明させて頂きました。ぜひ、皆様が学校を選択する際に参考にしていただければ幸いです。MBA合格まで、健康第一で、走り抜いてください。

関連記事・サイト

2020年の日本人私費卒業生の紹介記事
https://business.vanderbilt.edu/stories/yuto-kataoka/

Vanderbilt MBA 在学生による非公式サイト
https://owenjbc.wixsite.com/vanderbilt-mba-japan
vandyowen
Posted byvandyowen

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