卒業にあたり
2015年05月02日 公開
Class of 2015 Tomoです。
ブログ最後の執筆になる今回は、卒業にあたり思うことをつれづれなるままに書いてみたいと思います。
来週の卒業式を終えれば、晴れてMBAホルダーとなり実際のビジネスの世界に戻っていきます。2年前、留学することになった際は漠然と「MBAを取れば、キャリアが開ける」と感じていました。今、実際にMBAでの生活を終えて感じるのは、異なったものとなりました。
個人的にはMBAは、意思決定のツールを学ぶ場であり、キャリアのための手段であると思っています。MBAに関わらず自身のキャリアパスというものは、自分の最終的なキャリアゴールを達成するために必要な能力をどうやって身に着けるか、という方法論の問題でしかありません。私はMBAに行けばその能力の一部が得られると考えていましたし、現在もそう思っています。ただ、それが事実かどうかは、実際のビジネスに戻った際にMBAで学んだことや経験したことが役に立って、初めて価値のあるものになります。MBAに行っている間は当然実務経験を犠牲にしているわけで、比較衡量してプラスになっていなければ、ただ「2年間面白かったな」で終わりです。それでよいと思う方もいらっしゃると思いますが。
さらに、私たちはこれからAlmuniとしての役割も求められます。Owenに貢献するためには、それこそ個々人がビジネスの世界で成功し「Owenは素晴らしい卒業生を輩出している」と思われるような活躍が必要となります。成功の評価は客観的・相対的な概念ですから、卒業生として今後あまりビジネスでの成功・出世が成し遂げられなければ、将来的にはOwenの評価は相対的に低いものとなってしまいます。その点を踏まえて、自身を磨き続ける必要もあるでしょう。事実Top20クラスの学校と比べれば、少なくとも日本国内での評価が低いのは否めません。その評価を逆転させるために、如何にOwenがビジネスでの成功のために有益か、ということを私たち卒業生が見せていかなければならないでしょう。好む好まざるにかかわらず、私たちはOwenの看板の一端をしょっているのです。
英語に関しては、少しましになったかな、というのが個人的な感想です。私のように海外経験が無い人が、ネイティブのようになろうと思うのは非現実的です。その一方で、自分の意見や考えが通らないのを英語のせいにするのも論理すり替えだとかんじました。まったく英語ができないのは問題ですが、少なくとも素晴らしい解答や意見を出せれば、周りの人は英語がつたなくても一生懸命聞いてくれます。なぜなら、それは彼らにとって役に立つからです。逆にいうと、英語がいくら流暢でも大した意見が言えなければ、価値はありません。日本の企業が海外で苦戦する理由の一つに英語力が挙げられることがままありますが、それは一つの小さな要因ではあるが決して主因ではないと思います。ビジネスが素晴らしければ相手はつたない英語でも必死に聞きますし、むしろ日本語を覚えてくるでしょう。因果関係は決めつけず、詳細な調査が必要だと感じます。同じことがMBAでも起こります。語学能力にばかり目を向けるのではなく、知識や能力を高めることにも重きを置かないと高い語学学校にいっただけになります。
少し真剣な話になってしまいましたが、Owenでの2年間は新鮮でした。自分の固定的な考え方を取り除くにもよい環境ですし、勉強するにも良い環境です。より高いランクの学校であればさらにいいのかもしれませんが、そこはわかりません。Owenは他校に比べて留学生の割合が低いので、アメリカ社会のような環境を経験できます。また多くの留学生からも刺激を受けました。年齢も変わらないのに、自分よりはるかに優秀な留学生を見るにつけ、自分を高めるための刺激をもらうことができます。アメリカ生活は不便もありますが、良い経験でもあります。長い夏休みは、単純に嬉しいものでした。
多くの思い出と、これからのモチベーションをもち、卒業式に臨みたいと思います。
ブログ最後の執筆になる今回は、卒業にあたり思うことをつれづれなるままに書いてみたいと思います。
来週の卒業式を終えれば、晴れてMBAホルダーとなり実際のビジネスの世界に戻っていきます。2年前、留学することになった際は漠然と「MBAを取れば、キャリアが開ける」と感じていました。今、実際にMBAでの生活を終えて感じるのは、異なったものとなりました。
個人的にはMBAは、意思決定のツールを学ぶ場であり、キャリアのための手段であると思っています。MBAに関わらず自身のキャリアパスというものは、自分の最終的なキャリアゴールを達成するために必要な能力をどうやって身に着けるか、という方法論の問題でしかありません。私はMBAに行けばその能力の一部が得られると考えていましたし、現在もそう思っています。ただ、それが事実かどうかは、実際のビジネスに戻った際にMBAで学んだことや経験したことが役に立って、初めて価値のあるものになります。MBAに行っている間は当然実務経験を犠牲にしているわけで、比較衡量してプラスになっていなければ、ただ「2年間面白かったな」で終わりです。それでよいと思う方もいらっしゃると思いますが。
さらに、私たちはこれからAlmuniとしての役割も求められます。Owenに貢献するためには、それこそ個々人がビジネスの世界で成功し「Owenは素晴らしい卒業生を輩出している」と思われるような活躍が必要となります。成功の評価は客観的・相対的な概念ですから、卒業生として今後あまりビジネスでの成功・出世が成し遂げられなければ、将来的にはOwenの評価は相対的に低いものとなってしまいます。その点を踏まえて、自身を磨き続ける必要もあるでしょう。事実Top20クラスの学校と比べれば、少なくとも日本国内での評価が低いのは否めません。その評価を逆転させるために、如何にOwenがビジネスでの成功のために有益か、ということを私たち卒業生が見せていかなければならないでしょう。好む好まざるにかかわらず、私たちはOwenの看板の一端をしょっているのです。
英語に関しては、少しましになったかな、というのが個人的な感想です。私のように海外経験が無い人が、ネイティブのようになろうと思うのは非現実的です。その一方で、自分の意見や考えが通らないのを英語のせいにするのも論理すり替えだとかんじました。まったく英語ができないのは問題ですが、少なくとも素晴らしい解答や意見を出せれば、周りの人は英語がつたなくても一生懸命聞いてくれます。なぜなら、それは彼らにとって役に立つからです。逆にいうと、英語がいくら流暢でも大した意見が言えなければ、価値はありません。日本の企業が海外で苦戦する理由の一つに英語力が挙げられることがままありますが、それは一つの小さな要因ではあるが決して主因ではないと思います。ビジネスが素晴らしければ相手はつたない英語でも必死に聞きますし、むしろ日本語を覚えてくるでしょう。因果関係は決めつけず、詳細な調査が必要だと感じます。同じことがMBAでも起こります。語学能力にばかり目を向けるのではなく、知識や能力を高めることにも重きを置かないと高い語学学校にいっただけになります。
少し真剣な話になってしまいましたが、Owenでの2年間は新鮮でした。自分の固定的な考え方を取り除くにもよい環境ですし、勉強するにも良い環境です。より高いランクの学校であればさらにいいのかもしれませんが、そこはわかりません。Owenは他校に比べて留学生の割合が低いので、アメリカ社会のような環境を経験できます。また多くの留学生からも刺激を受けました。年齢も変わらないのに、自分よりはるかに優秀な留学生を見るにつけ、自分を高めるための刺激をもらうことができます。アメリカ生活は不便もありますが、良い経験でもあります。長い夏休みは、単純に嬉しいものでした。
多くの思い出と、これからのモチベーションをもち、卒業式に臨みたいと思います。