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Go 'Dores! Vanderbilt MBA JBC Blog

Vanderbilt大学MBA(Owen)の在校生などが、日々の学校生活やナッシュビルの情報をお伝えします。

卒業後の振り返り

こんにちは、Class of 2023のRMです。

3週間前にOwenを卒業しました!入学当初はコロナ渦でハグどころか、マスクなしではすぐ隣にも座れなかった同級生たちと、肩を並べて(もちろんマスク無しで)卒業式に出席し、式前後のパーティーで盛り上がれたことはなんだか感慨深いものがあります。

私費でのMBA留学を決意した当時、本当にキャリアを中断する価値があるのか、高いお金をかけてわざわざ海外で学ぶ必要があるのか、考えた記憶があります。その答えは何年か先、MBA後の人生を振り返られるようになって初めて出せるものと思いますが、現時点での答えを私が当初持っていたMBAの目的毎に紹介したいと思います。留学を検討されている方の参考になれば幸いです。

目的1.マネジメントの基礎および専門分野の知識を深めたい
ハードスキルは、本やインターネット、あるいは週末・夜間の講座での習得も当然可能ですが、フルタイムMBAのメリットは2点あると感じています。1点目は、自身のキャパシティを極限まで広げながら学ぶ機会を持てることです。フルタイムMBAでは、まさに“フルタイム”分の授業、課題、課外活動をこなします。平日夜や週末もそれらに労力を使うことになるので、仕事をしながら自分で学習するよりも多くの知識量を身に付けられる環境に身を置くことができます。2点目は、最新の情報を効率よく入手できる点です。Owenでの授業では、各分野を研究している教授陣から最新のトピック、その解説や見方を聞くことができました。

目的2.視野を広げたい
私が米国MBA、またその中でOwenを選んで良かったと思う大きな理由のひとつが、様々なバックグラウンドを持つ人たちと交流できたことです。コロナ渦にもかかわらず他国からの留学生も多く在籍しており、またミリタリーから舞台俳優まで、様々な職種出身の人と関わることができました。Owenではほぼ全ての授業でグループワークがあります。平均的には毎学期4つ程度の授業を履修し、それぞれの授業で4-5人のグループを組むことが多いです。そのおかげで、多くの同級生と踏み込んだ議論をする機会があり、幅広い考え方に触れることができました。同級生以外にも、卒業生やビジネスリーダー等の講演を聴く機会も多くあり、毎日のように新しい視点を得られたような気がします。

目的3.リーダーシップスキルを強化したい
Owenの特徴といえばLeadership Development Program(LDP)ですが、このプログラムのおかげで、入学前と比較し一歩前進できたと感じています。コーチとの対話だけでも有益なものと思いますが、コーチングと学生生活(特に上述のグループワーク)を平行して行うことで、「グループワークでの体験→コーチング→コーチングの内容をグループワークで実践→コーチング」のサイクルができます。リーダーシップのスタイルは十人十色のため「自分を知ること」がスタイル確立の第一歩ですが、このようにコーチング内容をすぐに実践に置き換えることで、何が自分に向いている/向いていないのかを、短い期間で確認することができました。

MBAは大きな投資ですが、卒業後の今、OwenでのMBAは正しい選択であったと考えています。少しでもMBA留学に興味のある方がいましたら、まずは在校生や卒業生の話を聞いてみることをお勧めします。(米国MBA/Owenの魅力は上記以外にもたくさんあります!)今後も卒業生として引き続きOwenと関わっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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https://owenjbc.wixsite.com/vanderbilt-mba-japan

TA (Teaching Assistant) について

こんにちは、Class of 2023のHSです。
Round2で出願されている受験生の皆様はそろそろインタビューの時期かと思います。直前でも何か気になる点がございましたら、遠慮なく当サイトから在校生にご連絡いただければと思います。

さて今回のブログでは、授業やクラブ活動以外の学び・貢献の機会として、TA(Teaching Assistant)の業務ついてご紹介します。
TAはその名の通り、生徒の質問対応や課題の採点など、教授の授業運営のお手伝いをする役割です。時給制で給料も発生します(社費の方は可否について派遣元に確認が必要かもしれません)。
私はこの2年生でのMod1にMaster of Management in Healthcare(MMHC)プログラム向けの Spreadsheets for Health Care Analytics という授業(要はExcelの授業)のTAを経験し、また今月から始まったMod3では1年生の必修科目であるManagerial AccountingのTAをしています。

TAが実施する具体的な業務は授業や教授により様々ですが、主に以下のような業務が挙げられます。
・授業中の出席確認や受講者の発言の記録(出席点や発言点がある授業の場合)
・授業内外での生徒からの質問対応(チュータリング)
・課題やテストの採点
・受講生徒への事務連絡などの雑務

SpreadsheetsのTAとしての私の業務内容は、授業内外での生徒からの質問対応、課題の採点、授業やテストで使用する問題の作成などでした。授業はハンズオンでExcelの例題を解くものであったため「エラーが出ました」「教授の答えと違うんですがどこで関数の書き方を間違えてますか?」など常に質問が飛んでくる状況で、教室中を歩き回り、生徒が躓いている事項を素早く見極めながら英語で質問対応をするのは中々タフな経験でした。また、MMHCは夜間プログラムのため授業後にディナーで親睦を深める時間があり、毎授業後にお酒とご飯のおこぼれを貰いながら教授やMMHCの生徒と交流する機会にも恵まれました。
Managerial AccountingのTAは、生徒からチュータリングの依頼が来た際に対応する役割です。まだ授業が始まったばかりで質問は来ていませんが、いつでも対応できるよう履修内容を復習しています。忘れかけていた事項もあるので良い復習のきっかけです。

TA業務はそれなりに時間も取られ大変ではありますが(Spreadsheetsの場合週に4~5時間ほどでした)、教授の近くで働くのはとても良い経験になっています。また、何かを学ぶ上では自ら他人に教えることが一番効果的だと言われているように、質問対応やそのための準備を通して当然ながら授業トピックへの理解も格段に深まりました。Owenはスモールスクールのため、TAの機会を貰うチャンスも多いように思います。興味のある授業では是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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Why Study Healthcare Business in Owen/Vanderbilt@Nashville

どうも、class of 2024(1st year)のJです。2023intake受験生の方々は2nd出願へのとても忙しくされているのではないでしょうか。私も昨年のこの時期が一番つらかったと記憶しています。また来年以降受験を考えている方たちは、受験一年前を切って具体的に志望校を考え始める時期でないでしょうか?このブログが皆さんの出願対策や志望校選定のお役に立てば幸いです。

さて今回のブログではOwen MBA、そしてNashvilleという町をヘルスケアの観点から紹介させていただこうと思います。まず私ことJについてですが、Owenに来るまでは日本で医師として働いていました。ヘルスケアビジネスを学ぼうと思いOwenを選んだのですが、現在多くのMBAがヘルスケアに注目しています。このブログでは、なぜOwenなのかについてお話させていただきます。

まずなぜ現在多くのMBAがこぞってヘルスケアに注目し扱い始めたかというと、ヘルスケア産業はアメリカだけで4.3兆ドル、GDPの約18%をも占め、そしてコロナ禍でもこの産業はびくともしませんでした。そのため現在他業種の会社(テックなど)も成長を求めヘルスケア産業に参入してきています。なのでヘルスケアはMBAでホットなトピックとなっているのです。その中でもOwenは昔からヘルスケア教育に注力しており、ヘルスケアMBAとして認知されていました。これにはナッシュビルという町が大きく関わっています。

ナッシュビルはミュージックシティーと呼ばれる通り、第1位の産業は音楽です。そして第2位は何とヘルスケアになります。これはなぜかというとHCAという病院の運営会社(ナスダック上場)の本部が昔からナッシュビルにあること、そしてVanderbilt大学が全米でトップクラスの医学部を擁しているからです。HCAとVanderbilt大学病院がヘルスケア産業をリードし、それに追随して多くのヘルスケアサービスを提供する会社が生まれました。ヘルスケアと言っても製薬やバイオテック、医療保険、医療サービス、支援など多岐にわたりますが、ナッシュビルは医療サービスや支援系の産業が強い土地とのことです。教授の中には現地の医療系企業やスタートアップへ幅広いネットワークを持つ人もいるため、話を聞いたりネットワークを作る機会も多く用意されています。

授業に関して言いますとヘルスケアに特化したコースは現時点では13コースと多岐にわたり、ヘルスケア領域でのマーケティングやファイナンス、オペレーション、データアナライシスなどを多くの分野を学ぶことができます。またOwenはMODと言って1年間が4つに区切られているため、望めば多くのコースを選択することも可能です。私は秋休みとMOD2を使い、Health Care ImmersionとHealth Care Economics and Policyを受講しましたので、これについて具体的にお話します。

Health Care Immersionとは5日間の短期集中コースで実際の医療現場や多くのゲストスピーカーの話を聞いて、現在のアメリカの医療問題に暴露され深く理解するための授業です。Owenでヘルスケアを志す半数以上の学生はヘルスケアと全く関係ないバックグラウンドを持っていますので、一年生の秋に受講することで実際のヘルスケアの現場で何が起こっているか学ぶことが出来ます。ですのでヘルスケアに興味があるけど全くの畑違いだと心配されている方がいたら、安心してください。具体的な内容としては病棟、手術室、救急部の見学(実際に業務をする看護師や医師のシャドウィング)と5日間で延べ25人のゲストスピーカーのレクチャーがありました。特に病院内の見学では医療者でないと絶対に体験できないことを多く見ることができ、おすすめです。一緒に受講していた生徒たちの目の色が変わったことが印象的で、やはり経験に勝る学びはないのかなと思います。医師として長年医療現場にいた私にとっても、アメリカと日本の比較ができ、大変有意義な時間でした。

Health Care Economics and Policy はHealth Care Immersionをオーガナイズした教授が担当します。Immersionで自分達が感じたことをベースに授業が展開されていきますので、セットで受ける同級生が多くいました。医療分野の問題はとても複雑で一概に白黒をつけることができない問題が多々あります。この授業では自分たちの体験したことも合わせ、何が現在の医療の問題なのか、どうすればよくなるかなど白熱した議論が展開されました。アメリカと日本の医療制度は異なるため、すべてを日本に当てはめることはできませんが、医師としての私の感想は、根源的な医療の問題点はとても似ているというものでした。なのでヘルスケアに興味がある方にはセットで受けることが大変おすすめです。

以上がOwen、Nashvilleのヘルスケアについてでした。OwenのOBにはヘルスケア関連で活躍されている方が多くおられますので、MBAでヘルスケアに興味のある方、ぜひご検討ください。また直接話したい方がおられましたら、ぜひ日本人学生サイトよりメールしてください。
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Class of 2024 J

新入生の所感

皆さん、はじめまして!Class of 2024のDSです。今後は我々1年生もブログ投稿して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

初投稿となる今回は、記憶が鮮明なうちに、私が渡米~現在までの約4か月間で感じたことを思いつくままに書き綴ってみます。過去の記事と比べると脈絡のない内容ですが、ビジネススクール新入生の率直な感想として、ほんの少しでもこれからMBAに挑戦される皆さんのご参考になれば幸いです。

まずナッシュビルという街はとても暮らしやすくて楽しく、早くも間違いなく大好きです。海外在住経験のない私にとってアメリカでの生活はまったく未知の世界でしたが、日本によく似た天候や、移動に便利なコンパクトな街のサイズ(こちらの記事もご参照ください)、南部特有のおおらかな雰囲気、大都市と比較して低めの物価等々のおかげで生活環境の変化によるストレスはほぼ感じませんでした。また、観光名所として名高いダウンタウンや、散策して楽しいノスタルジックな街並みが学校から徒歩圏内にあるので、日ごろの勉強の息抜きにも事欠きません(気を付けないと、息抜きしすぎそうかも…笑)。なお、ナッシュビルはお酒造りも盛んで、ビール、ウイスキー、ワインに加えてなんと日本酒の醸造所まであります。私はお酒が大好きなので、今後2年間の間にこれらの酒造所をすべて巡ることをナッシュビル滞在中の裏目標としており、この話題はいずれ一つの記事として投稿します。
(写真は、私が住んでいるMidtownの夜景とDowntownの街並みです。)
Midtown Downtown

一方で、肝心なOwenでの学校生活についてはまだ手探りの状態です。こう書くと語弊があるかもしれませんが、決してネガティブな意味ではありません。ビジネススクールが提供する膨大なリソースに圧倒されつつ、その中から何を取捨選択してどう自分の将来のキャリアに活かすのか自問し、明確な答えは出ないけれどとにかく前に進むために走り続けている、今はそんな毎日です。今回このブログ記事を書くにあたり過去の先輩方の投稿を読み返し、彼らもそんな日々を過ごしながらやがて自分なりに明確な答えを見つけてOwenを巣立っていかれたことを窺い知ることができました。私も諸先輩方に続いて立派なビジネスリーダーとなるべく、これから2年間一生懸命頑張ります!
Vanderbilt Owen

少し真面目ぶったことも書きましたが、ここまでの留学生活を一言で総括すれば「最高!」です。今後もこのブログを通じて皆さんにOwenの最高さをご紹介して参ります。
最後に、今年度受験される方の多くはいよいよ忙しさと緊張のピークを迎えられていることとお察しします。寒さも一段と厳しさを増してきますので、くれぐれも体調管理には万全を期して下さい。皆さんが力を出し切って納得できる結果を手に入れられることを、在校生一同、心よりお祈り申し上げます。

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Owenでのクラブ活動について

こんにちは、Class of 2023のRMです。
先週からMod2が始まりました!1年生の多くはMod2から選択科目を取ることができ、2年生になるとほぼ全ての授業が選択科目となります。

さて、今回はOwenでのクラブ活動についてご紹介したいと思います。(詳細はOwen公式ウェブサイトをご確認ください。)

まず、Owenには様々なクラブ・組織がありますが、クラブは主に下記5種に分類されます。
• Professional Clubs:学生のキャリア形成支援を目的としたクラブ。ヘルスケア、コンサルティング、オペレーション等、職種・業界単位でクラブが存在します。
• Affinity Clubs:各国・地域、ジェンダー、宗教等を軸に学生間で交流および学びを深めることを目的としたクラブ。Japan Business Clubもこの中の一つです。
• Impact and Outreach Clubs:社会貢献活動に重点を置いたクラブ。
• Activity and Leisure Clubs:料理、スポーツ等のレクリエーションを楽しみながら交流を深めることを目的としたクラブ。
• Special Interest Clubs:上記以外のクラブで、2022年現在、Owen Texas ClubとOwen Music Clubがあります。

メンバーシップは年次で、毎年9月にメンバー登録を行います。参加の形は様々で、メンバーとして参加するも良し、ボードメンバーとして運営側に回るのも良しです。ボードメンバーは応募制で各クラブがその募集要項を設定しますが、通常は志望理由等の質問が含まれます。応募後、現行のボードメンバーによる選考プロセスを経て役割が決まります。

私は昨年からメンバーして参加しているOperations Management Club に今年は運営側として参加しています。先日は主に1年生を対象とした“Introduction to Operations and Data Analytics”というイベントを開催しました。他の運営メンバーとともに、Faculty Advisor、Career Management Centerと相談しながら当日のアジェンダを設定し、オペレーション教授による基調講演、ゲストスピーカー講演、2年生によるパネルディスカッションを行いました。1年生のインターンシップやキャリアを考えるきっかけの一つになっていれば嬉しいです。

このように授業以外にも学び・貢献の場がたくさんあります。ぜひ受験生の皆様には課外活動も視野に入れて学校選びや受験準備を進めていただければ幸いです。
Owenについてご質問がありましたら、お気軽に本ブログ経由でご連絡ください。

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